防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、漢方薬として古くから使用されている薬です。特に便秘や肥満、むくみ、高血圧に伴う症状に対して効果があるとされています。今回は、防風通聖散の効果と入手方法について詳しく解説します。
防風通聖散に含まれる成分とその効果
防風通聖散には18種類の生薬が含まれており、それぞれが異なる効果を持っています。以下の表は主な成分とその効果を示しています。
成分 | 効果 |
---|---|
大黄・芒硝・甘草 | 胃腸内の食毒を改善 |
防風・麻黄・連翹・薄荷・荊芥 | 汗を出しやすくする |
桔梗・山梔子・連翹・大黄・薄荷・黄・石膏 | 体内の熱を改善 |
白朮・滑石 | 水毒の改善 |
当帰・芍薬・川 | 血流の改善 |
防風通聖散が効果的な症状
防風通聖散は以下の症状に対して効果があるとされています。
1. 便秘症
大黄・芒硝などが含まれており、排便を促進します。
2. むくみ
白朮・滑石が水分代謝を改善し、むくみを軽減します。
3. 肥満症
代謝を促進し、脂肪燃焼を助ける効果があります。
4. 高血圧に伴う動悸・肩凝り・のぼせ
血流を改善し、体内の熱を取り除くことでこれらの症状を緩和します。
防風通聖散の選び方
市販の防風通聖散を購入する際には、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。
①満量処方(配合量)で選ぶ
漢方薬には最大配合量が決まっています。満量処方のものは最大限の効果を期待できますが、2/3量や1/2量のものもあります。自分の体調や目的に合わせて選びましょう。
②飲みやすさ(錠剤の種類)で選ぶ
防風通聖散には錠剤、顆粒剤、散剤の3種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った形状を選びましょう。
③1回の錠数と1日服用回数を見て選ぶ
満量処方の防風通聖散は1日3回服用が多く、1回の錠数も4~6錠と多めです。自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。
防風通聖散の正しい飲み方
防風通聖散の効果を最大限に引き出すためには、正しい飲み方を守ることが重要です。
空腹時に服用する
漢方薬は空腹時に服用することで吸収が高まります。食前30分以上前、食後2時間以上後が適切です。
お湯で服用する
お湯で服用することで、血行を良くし発汗作用を高めます。顆粒タイプはお湯に溶かして服用するのがおすすめです。
防風通聖散の副作用と注意点
防風通聖散には副作用があることもあります。以下の症状が出た場合は、服用を止めて病院を受診してください。
アレルギー症状
だるさや微熱、湿疹が出ることがあります。
下痢、腹痛
ダイオウの排便促進作用により下痢や腹痛が起こることがあります。
発汗
体力のない人や普段から汗をかきやすい人は注意が必要です。
防風通聖散の入手方法【ドラッグストアでも買える?】
防風通聖散はドラッグストアでも購入可能です。しかし、市販の防風通聖散は医療機関で処方されるものに比べて用量が少ないため、その効果が十分にあるかは検証されていません。
医療機関で処方される防風通聖散は1日7.5gが標準です。市販のものを利用する際には、パッケージや説明書をよく読み、指示に従って服用することが重要です。
まとめ
防風通聖散は便秘やむくみ、肥満、高血圧に伴う症状に対して効果があります。市販でも購入可能ですが、効果を最大限に引き出すためには正しい飲み方を守り、副作用に注意することが重要です。
また、深刻な肥満症状が疑われる場合や効果が感じられない場合は、医療機関での診断と処方を受けることをおすすめします。さらに、エステサロンでのケアも併用すると、より効果的に健康的な体を維持できるでしょう。