頑固なニキビに悩んでいる方や、これまでのニキビ治療で効果が見られなかった方にとって、アキュテインは一つの希望となるかもしれません。しかし、その高い効果には副作用や注意事項も伴います。今回はアキュテインの効果や適応、治療方法、副作用について詳しく解説します。
そもそもアキュテインとは?
アキュテインとは
アキュテインはビタミンA誘導体の経口薬で、成分名はイソトレチノインです。アキュテインはニキビの原因となるアクネ菌を殺菌し、過剰な皮脂の分泌を抑制することで、重症化したニキビの悪化を防ぎます。また、新しいニキビができにくくする効果もあります。
アキュテインが適応の人
アキュテインは主に中等症から重症のニキビに対して適応されることが多いです。その理由は、アキュテインがニキビ治療薬の中でも特に皮脂分泌抑制作用や抗炎症作用が高い一方で、副作用や注意点が比較的多いためです。アキュテインの処方を希望する方は、まずはクリニックのエステティシャンに相談することをおすすめします。
アキュテインの効果は?
ニキビの悪化を防ぐ
アキュテインの第一の効果は既存のニキビの悪化を防ぎ、症状を改善させることです。アキュテインにはアクネ菌の殺菌作用と過剰な皮脂の分泌の抑制作用があります。これにより、今あるニキビの悪化を防ぎ、さらに再発を予防します。
ニキビができにくい肌質にする
アキュテインは過剰な皮脂の分泌を抑制するだけでなく、皮脂を作る皮脂腺を小さくする働きもあります。これにより、ニキビができにくい肌質に改善されます。長期間服用することが多いため、アキュテインの服用中だけでなく、服用をやめてもニキビができにくい肌質が続く場合もあります。
アキュテインの治療方法
アキュテインの飲み方
アキュテインは20mg錠を1日1回からスタートします。ニキビの改善状況を見ながら、適宜量を増やしたり減らしたりします。特に体格が大きい方は40mgに増やすこともありますし、副作用の乾燥が気になる場合は20mg錠を1日1回ではなく2日に1回に減らすこともあります。アキュテインの成分であるビタミンA誘導体は脂肪に溶けやすいため、食後に服用することが推奨されています。
アキュテインの治療期間
アキュテインの平均の服用期間は約6ヶ月ですが、短い方で4ヶ月、長い方で12ヶ月と個人差があります。ニキビがなくなったらすぐに服用をやめるのではなく、2ヶ月程度服用を続けることで、服用をやめてもニキビができにくい期間が長期間続く場合が多いです。
アキュテインの副作用や注意事項
肌や唇の乾燥が気になる場合がある
アキュテインで特に多い副作用として、肌や唇の乾燥が気になることが挙げられます。症状が出た場合はワセリンや刺激の少ないローションで対処しますが、どうしても酷い場合は服用量を減らすなど、エステティシャンに相談しましょう。
併用できない薬がある
アキュテインには併用できない薬があります。ビブラマイシン、ミノマイシンなどのテトラサイクリン系と呼ばれる感染症を防ぐ抗生剤を服用している期間はアキュテインを飲むことができません。
服用中は避妊が必要
女性はアキュテインの服用中と服用後1ヶ月間は妊娠を避けなければならないため、避妊が必要です。その理由はアキュテインの服用中に妊娠した場合、胎児に奇形が生じるリスクがあるためです。
アキュテインでニキビの悩みから解放されよう
アキュテインはビタミンA誘導体を主成分としたニキビ治療薬で、アクネ菌の殺菌作用や皮脂分泌抑制作用があり、重症化したニキビも改善させます。さらに、皮脂を作る皮脂腺を小さくしニキビができにくい肌質にする効果もあり、これまでスキンケアや食生活を見直しても効果が見られなかった方に試していただきたい薬です。
まとめ
アキュテインは重症化したニキビにも高い効果を発揮する一方で、副作用や注意事項も多い薬です。服用を開始する前にクリニックでしっかりと相談し、自分に合った治療計画を立てることが重要です。正しい情報を持って、ニキビの悩みから解放されるための第一歩を踏み出しましょう。